新型コロナウイルス感染症が浮き彫りにした「貧困」と「格差」

2017-08-24_00h03_35 マーケティング
(画像=PIXTA)貧困や格差を浮き彫りにする感染症(WHO「Global Tuberculosis Report 2019」ほか)第一生命経済研究所 副主任エコノミスト / 星野 卓也週刊金融財政事情 2020年9月14日号 新型コロナウイルス感染症は、貧困地域において感染がより拡大する傾向が見られており、「貧困病」としての性質があらわになっている。新型コロナの感染リスクの高い業種は、人との接触を伴うサービス業だ。対人サービス業は労働集約的で生産性が低く、低賃金となる傾向がある。このため、先進国の中でも「賃金水準の低い業態に就く人の感染がより多い」という関係が見られている。 さらに開発途上国では、衛生環境の整備が進んでいない、医療体制が整っておらず健康管理を十分に行うことができないといった事情も加わり、感染が広がるリスクはより大きいと考えられる。世界銀行は、新型コロナの経済的な影響がより深刻になるダウンサイドシナリオにおいて、1日1.9ドル未満で暮らす「極度の貧困」に陥る人が1億人増えると推計した。貧困地域では感染が広がりやすく、それ故に経済への影響も集中する。感染症が貧困層のさらなる貧困化を招く構図だ。 こうした感染症の性質は、新型コロナに限ったものではない。例えば、世界で流行した代表的な感染症の一つに結核がある。図表は、国別に2018年の1人当たりGDPと10万人当たりの

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