遠藤周作が若き日に執筆した知られざる貴重な作品集−−『遠藤周作初期童話 稔と仔犬 青いお城』

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2021年の9月、作家の遠藤周作が没後25年を迎えたと知ったとき、亡くなってからもうそんなに経つのかと感無量になりました。そして、2023年の3月には生誕100年という記念の年を迎えるといいます。それがひとつの区切りとなったのでしょう。長い間、長崎の遠藤文学館に保管されていた新聞掲載小説や、単行本には収録されいなかった雑誌の掲載作品が、次々と刊行されました。この『遠藤周作初期童話 稔と仔犬 青いお城』(河出書房新社・刊)もその中の1冊です。
 
幅広い活躍を見せた遠藤周作
遠藤周作といえば、カトリック作家として名高く、『沈黙』や『海と毒薬』など数多くの名作を残しています。キリスト教の信仰に裏打ちされたそれらの作品は、海外でも高い評価を受けています。とりわけ『沈黙』は、世界中で翻訳され、日本人にとってキリスト教とは何なのかについて問いかけてきます。1971年には、篠田正浩監督によって『沈黙ーSILENCE』として映画化され、大きな反響を呼びました。さらに、2016年には、マーティン・スコセッシ監督によって、『沈黙ーサイレンス』として再び映画化され、私たちに深い感動を与えてくれました。
 
私は『沈黙』を何度も読み返しましたが、扱っている内容が深いため、時に疲れることもありました。そんなときは、遠藤周作の著したユーモア小説や「狐狸庵」シリーズを読みました。考えてみ

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