KDDI株式会社(以下、KDDI)、三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)、NECネッツエスアイ株式会社(以下、NECネッツエスアイ)は、2023年2月28日、脱炭素に貢献するサステナブルなデータセンターを目指し、液体でIT機器を冷却する液浸冷却装置の大規模構成での利用を想定した実証実験を実施。
冷却設備におけるティア4(データセンターとしての品質が最も高く維持されている基準)レベルでの安定稼働に成功しました。
従来のデータセンターと比較して、サーバー冷却のために消費される電力を94%削減し、データセンターの電力使用効率を示すPUE値1.05(現在稼働中の一般的なDCのPUE値は1.7)を実現したとのこと。
今回の実証実験の結果をもとに、3社では、大規模データセンターからコンテナ型データセンターまで幅広い活用を想定し、脱炭素に貢献するサステナブルな液浸データセンターとして、2023年度中に提供を開始する予定です。
拡大するデータセンターでは排熱処理が課題
今回の実証実験を行った背景には、様々な課題があります。
第一に、世界的なDX の進展や新型コロナウイルス感染症の拡大による働き方の変化、自然災害へのBCP対策により、クラウドサービスおよびデータセンターの需要が急速に拡大していることがあります。
その一方で、IT機器の高性能化・高密度化により、IT機器による発熱がこれまで以上に大きく
KDDI・三菱重工業ら、実験でデータセンター内のサーバーを液体冷却。冷却電力の94%減を達成

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