中小企業も賃上げ必至? 背景や事例、賃上げ促進税制等について簡単に解説

2022年末ごろから賃上げのニュースを見聞きすることが多くなっている。社会的にも活況を取り戻しそうな賃上げは、好ましいことだ。経営者のなかには「賃上げは大企業だけのもので中小企業には関係ない」と考える方もいるのではないだろうか。しかし岸田総理は、賃上げを地方や中小企業にも広げる考えを示している。競争力を保つためには、中小企業でも賃上げを検討する必要性が高まりそうだ。そこで本記事では、中小企業経営者として知っておくべき賃上げの背景や事例について解説する。目次賃上げとは定期昇給ベースアップ賞与・一時金賃上げが急増している背景賃上げへの対応策昨今の賃上げ状況賃上げ企業の事例中小企業では約6割が賃上げを実施予定賃上げに活用したい政府支援制度賃上げ促進税制働き方改革推進支援助成金業務改善助成金中小企業に向けた賃上げ支援制度を活用しよう (画像=78art/stock.adobe.com)賃上げとは「賃上げ」とは、企業が従業員に支払う賃金を引き上げることであるが、賃金の引き上げ方にはいくつかの方法がある。定期昇給あらかじめ労働協約、就業規則などで定めた制度に基づき従業員の年齢や勤続年数、業績、評価結果などに応じて定期的に引き上げされる。一般的に「昇給」といえば定期昇給を意味する。ベースアップ賃金表を改訂することで基本給の水準を引き上げること。「ベア」ともいう。通常全従業員に対して一律で行われ
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